【証拠金について】
FXは日本語で言うと「外国為替証拠金取引」という言葉になり、その言葉の通りお金を担保として証券会社に預け入れて外貨取引を行うことです。
株などの現金での取引と異なる点としては、レバレッジを使って金額以上の取引を行うことができることと、買いポジション（上がると予測して購入）だけでなく売りポジション（下がると予測して購入）することもできる点です。
【証拠金の計算】
例えば10万円の元手で、米ドル日本円を買いポジションで購入した場合を考えます。
この時、レバレッジは25倍で1ドル100円を1万通貨購入する場合、購入に必要な証拠金は40,000円となります。
100円×1万通貨＝100万円
100万円÷レバレッジ25倍＝40,000円
・証拠金維持率の基本計算
購入時の100円から価格変動がない場合の証拠金の維持率は
100,000円÷40,000円×100＝250％
となります。
・購入後価格が1円上がった場合
購入時110円であった米ドル日本円が111円に上がった場合は
（111円−110円）×1万通貨＝1万円のプラス
純資産額は110,000円
証拠金維持率は110,000円÷40,000×100＝275％となります。
・購入後に1円下がった場合
購入時110円であった米ドル日本円が109円に下がった場合は
（109円−110円）×1万通貨＝−1万円の
純資産額は90,000円
証拠金維持率は90,000円÷40,000×100＝225％となります。
【ロスカット】
上記のように予測が当たって資産が増えているときは問題ありませんが、資産が減り出すと証拠金維持率もどんどん下がっていきます。
証券会社によっても異なりますが、証拠金維持率が50％を下回った場合などに強制的に決済が行われるロスカットと仕組みが作動します。
※詳しくは各証券会社のロスカットルールを調べてみてください
ロスカットは投資家を守る処置であって、それがない場合は全額資産を失うことや、下手をすれば当初預け入れていた資産以上の損失が発生し、追加証拠金を要求される場合もあります。
より安全に取引を行うための仕組みではありますが、損失が増えた時点で決済されるために、投資家としては出来れば避けたい状況です。
預け入れている証拠金とロスカットなどの数値を把握して、できる限り安全に取引を行いましょう。
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